GfK JapanがIT投資動向調査、3割の企業が仮想化デスクトップの導入を検討

ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は2011年8月11日、2011年度の企業のIT投資動向に関する調査結果を発表した。これは震災後の今年5月、国内企業約1500社のIT関連業務従事者にインターネットを使ってアンケートを行ったもの。

同調査によると、2011年度のIT投資見込み額について、前年度より「減少する」と回答した企業の割合は、前年実績から4ポイント高い30%だった。その主な理由としては「コスト削減」が最も高い比率を占めた。また、投資内訳については、PCやサーバーなどのハードウェア分野が構成比33%(前年比2ポイント減)、ソフトウェア分野19%(±0ポイント)、運用・保守18%(2ポイント増)だった。ハードウェアのリプレースは回復傾向にあったが、2011年度は再び足踏み状態になっているという。

2011年度投資増減見込み

また、同調査では、データセンター事業者を利用している企業の割合が、2008年3月の過去調査時と比較して約30%増加していることも分かった。今回の調査では60%の企業が「データセンター事業者を利用している」と回答している。クラウドについては、仮想化デスクトップへの関心が高まっている。導入済みの企業は全体の7%にとどまったが、導入を検討している企業は約3割に達した。「災害時などにおける事業継続性の確保」がその主な理由として挙がった。

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