エヌビディア(NVIDIA)は2023年5月30日、ハイパースケールデータセンター向けの新たなイーサネットプラットフォーム「NVIDIA Spectrum-X」を発表した。
NVIDIA Spectrum-Xは、イーサネットスイッチの「NVIDIA Spectrum-4 Ethernetスイッチ」と、ネットワークアクセラレータ「NVIDIA BlueField-3 DPU」、およびアクセラレーションソフトウェアの密連携により実現したもので、標準ベースのイーサネットを使用しながら、全体的なAIパフォーマンスと電力効率は1.7倍向上するという。
NVIDIA Spectrum-Xのイメージ
Spectrum-4 Ethernetスイッチは、AIネットワーク専用に構築された世界初の51Tbpsスイッチだ。単一のスイッチで256個の200Gbpsポート、2層リーフスパイン トポロジで1万6000ポートの規模のネットワークを構成できる。
このSpectrum-4スイッチ、BlueField-3 DPU、およびLinkXオプティクス全体で、高度なRoCE拡張機能が連携して動作。AIクラウドに最適化されたエンドツーエンドの400GbEネットワークを実現する。
また、NVIDIA Spectrum-X は、パフォーマンスを分離することでマルチテナントを強化し、テナントのAIワークロードが最適かつ一貫して実行されるようにする。パフォーマンスのボトルネックを特定し、完全に自動化されたファブリック検証を備えているため、AIパフォーマンスの可視性も向上するという。
Spectrum-Xを駆動するアクセラレーション ソフトウェアには、Cumulus Linux、Pure SONiC、NetQなどのNVIDIA SDKが含まれる。