ソフトバンクブースで訴求しているのが、低容量IoT回線サービス「1NCE IoTフラットレート」(参考記事:「10年2000円」で超えるIoTの「壁」 ソフトバンクがアジア19カ国に展開|BUSINESS NETWORK)だ。
1NCE IoTフラットレートは、ドイツで設立されたIoT専業MVNOの1NCEが提供し、ソフトバンクが日本を含むアジア19カ国・地域における独占販売パートナーとなっている。
1NCE IoTフラットレートの特徴が、最大速度1MbpsのLTE/LTE-Mを1回線当たり10年間一括2000円(500MBのデータ量込み)のプリペイド方式で提供することだ。これにより、IoT通信コストを従来と比べて大幅に削減できるほか、コスト管理がシンプルになる。また、申し込むとアクティベート済みのSIMが届き、すぐに利用を開始できるので、使いやすく開発期間が短縮される。
今年1月からは、ソフトウェアツール「1NCE OS」もグローバルで展開されている。
「1NCE OS」の全体イメージ
1NCE OSの機能として、①DTLSを使った証明書認証機能「Device Authenticator」、②デバイスのテレメトリーデータをクラウドにプッシュする「IoT Integrator」、③バイナリデータとJSONテンプレートを使ってデータ整形を行う「Energy Saver」などがある。1NCE IoTフラットレートを契約していれば、追加費用なしで利用することが可能だ。
ブースでは、Energy Saverに対応した場合と非対応の場合のバッテリー寿命を比較するデモが行われており、対応した場合の方がデータ圧縮によりバッテリー寿命が長くなることを画面上で確認することができる。
対応した場合(左)と非対応の場合
また、メリテックの1NCE向けIoTプラットフォーム「monoZ:Link」も出展している。
MQTT/HTTP/TCPに対応し、デバイスからのデータをHTTPS/MQTSに変換してユーザーシステムに転送することができる。クラウドプラットフォーム「Centra-IoT」との連携により、デバイスからのセンサーデータを監視・可視化したり、異常が起きた場合、メールやSMSでユーザーに通知することも可能だ。