警察庁の調査によると、2022年の交通事故死者数は2,610人と、対前年で26人減少した。年々減少傾向にもある。ただ脇見運転による事故は後を絶たない。2020年のデータではあるが、75歳未満のドライバーが起こした事故のうち、およそ2割が脇見運転によるものだったという。
そんな課題に解決策を提供するのが、モビリティ関連事業を展開するGOの「DRIVE CHART(ドライブ チャート)」というAIドラレコサービスだ。例えば、AIがドライバーの顔を認証し、脇見運転を検知するという。
脇見運転だけでなく、車間距離不足や一時不停止などもAIが検知するという。さらにドライバーが脇見運転などをした場所・時間がシステム画面上で一目で分かるという。
ドライバーの運転能力を採点し、定量的にスコア化できる仕組みも備える。急ハンドルや速度超過など、項目別の採点も可能とのこと。
ドライバーの運転能力をスコア化
GO スマートドライビング事業本部 ビジネス開発部 マーケティンググループの石川毅生氏によると、導入企業の年間事故発生件数は昨年比最大50%、年間事故リスク運転検出数は昨年比最大88%削減できたという。
同サービスでは、「いつ誰がどのくらいの時間を運転したかを可視化できるため、日報や月報を作成する必要がなくなる」と石川氏。日報・月報作成のほかにも、ドラレコ映像を活用した安全運転指導、クレーム対応などにかかる作業時間を、1拠点あたり3250時間/年削減できたという。
事故リスクの削減・業務効率化に貢献
ブランドイメージ向上にも寄与
タクシー・ハイヤー事業を手掛ける日本交通を筆頭に、アサヒグループ食品やファミリーマートなど、幅広い業界での活用実績がある。
ファミリーマートは、店舗巡回を行うSV(スーパーバイザー)の営業車に同社のドラレコを取り付けているというが、「事故防止という側面以外にも、ドラレコを入れれば安全運転への取り組みもアピールできるので、ブランドイメージ向上にもつながる」と石川氏は語った。
提供プランは「購入プラン」と「レンタルプラン」の2種類を用意しており、料金・納期は個別見積。