NTT Com、NR-DC技術を利用した4K映像の同時伝送に成功

NTTコミュニケーションズ(以下NTT Com)は2023年4月27日、NR-DCを用いたローカル5Gによる通信の高速化と、NR-DCを活用した高精細4K映像の同時伝送を図る実証実験に成功したと発表した。

NR-DC(New Radio-Dual Connectivity)とは、5G通信においてSub6とミリ波を組み合わせて運用する技術のこと。ローカル5GにおいてNR-DCを用いるには、この2つの電波を同時に送受信できるローカル5G基地局と端末を正しく接続する必要がある。

この実験では、サムスン電子ジャパンの協力の下、同社のローカル5G基地局を2つの電波を同時に送受信できるように設定した上で、「ドコモ 5G DX スクエア in 赤坂」に設置。期待される通信速度が出ているかを検証するために、ユースケースとして複数の高精細4K映像の同時伝送試験を実施した。

実験に使用したローカル5G装置

実験に使用したローカル5G装置

その結果、受信時平均3.1Gbps、送信時平均337.3Mbpsの通信速度を記録したという。これは、この構成における理論値(受信時3.49Gbps、送信時390Mbps)に近い値だ。また、4K映像3台分の負荷をかけた状態での高精細4K映像の同時伝送は、映像がカクカクとすることがなかったとのこと。これらのことから、ローカル5GにおいてNR-DCが利用できていることや安定して高い通信速度を維持できていることを確認できたとしている。

通信速度測定結果と映像伝送試験結果

通信速度測定結果と映像伝送試験結果

NTT Comは、NR-DCは低遅延かつ高い信頼性の接続を必要とするさまざまなユースケースに貢献するとし、例として遠隔手術を挙げている。超高解像度で安全に伝送する必要があるMRI/CTスキャンなどのデータや、執刀医や第一助手など複数の視点の映像を、同時に高速・安全に伝送することが可能だという。高画質映像を利用した複数機器の同時制御などにもNR-DCの利用が広がることが期待される。

今後も同施設では実フィールドでの運用を想定した事前接続検証を行う。また、この実験で使用した装置は2024年2月ごろまで同施設内に設置する予定という。

 

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