エクイニクスと量子コンピューティング・アズ・ア・サービス(以下、QCaaS)を提供する英オックスフォード・クァンタム・サーキッツ(以下、OQC)は2023年3月14日、量子コンピュータの実利用に向けて協業すると発表した。
量子コンピューティングは創薬や金融サービス、先進製造業といった様々な領域におけるビジネス課題の解決に寄与することが期待されているが、一方で既存のITシステムとの統合が難しいという障壁もある。そこでエクイニクスが持つ世界有数のデジタルインフラを活かし、シームレスなQCaaSの提供を目指すという。
OQC 次世代量子コンピュータ
また、量子コンピュータの実利用にあたって、企業においては量子コンピューティングに精通したスタッフの育成が大きな課題となる。そこでOQCは「OQC Labs」と呼ばれる量子コンピュータに関して理解を深める場を設け、シンプルなQCaaSを可能にするとのこと。
OQCのイラーナ・ウィスビーCEOは「日本の様々な企業・組織の皆さまに対して、この革新的な技術を学んでいだだき、そして使っていただき、実際に実験していただけるような機会を提供できる」と語った。
今回の協業において両社は、エクイニクスが都内に所有するデータセンター「TY11」を通じ、QCaaSプラットフォームを日本企業に提供していく。その後はグローバルにも展開していく予定だ。