ワイヤレスジャパン2011の会場でひときわ目を引いているのが、光岡自動車の電気自動車(EV)「雷駆(ライク)」を持ち込んだ兼松コミュニケーションズ(KCS)のブースだ。
とはいえ展示のテーマは車そのものというわけではなく、兼松グループが取り組んでいるEV推進プロジェクトだ。KCSはEV充電インフラ支援システム「VOLTA」を構築している。VOLTAは、充電装置の所在地をネットワーク経由でユーザーに知らせる機能を持ち、充電装置の予約を行ったり充電完了をメールで通知することもできる。また、各充電施設の利用状況(ログ)を携帯電話ネットワーク経由で集約する機能も備えているが、これは将来の充電スタンドの課金、顧客管理システムへの発展を念頭に置いたものだという。VOLTAは京阪地区で行われている実証実験で利用されている。
光岡自動車の「雷駆(ライク)」を持ち込み電気自動車の充電インフラ支援システムを訴求しているKCS。ちなみにKCSでは雷駆自体の販売も行っている |
このほか、KCSブースでは、(1)携帯電話の購入から運用までをトータルで管理できる企業向けサービス「KCS Motion」、(2)ドコモUSAなどと提携し海外の携帯電話サービスを国内で契約できるようにした「KCS海外モバイルサービス」、(3)スマートフォンやタブレット向けのリモートアクセスサービス「どこでもデスクトップ ビジネスEdition」、(4)自販機など向けの3G通信モジュール、(5)スマートフォンの一元管理を可能にするMDMソリューションの「SPPM」などが展示されている。
社内に導入した携帯電話を一元的に管理できる「KCS Motion」。固定回線の管理もできる |