Matter対応スマートホーム機器を“スマホタッチ”で保護、NXPが新チップを発表

NXP Semiconductorsは2023年2月28日、スマートホームデバイス向けのIoT通信規格「Matter」に対応したセキュア・エレメント「EdgeLock SE051H」を発表した。

EdgeLock SE051HはNFCを統合したシングル・チップ・ソリューションであり、Matterデバイスのオンボーディングを簡素化するのが目的だ。

Matterデバイスの利用イメージ

Matterデバイスの利用イメージ

2022年にCSAが正式リリースしたMatterは、様々なベンダーが提供するIoTデバイスの相互運用性を担保するための規格だ(参考記事:スマートホーム新標準「Matter」の衝撃 AlexaもGoogle HomeもSiriも全部つながる)。暗号化キーペアをはじめとするスマートホーム機器向け保護機能、デジタル認証、その他のセキュリティ関連のハードウェアやファームウェアの要件を網羅しており、この規格に準拠することで、異なるベンダーの製品の相互運用が可能になるほか、スマートホームのセキュリティ水準も高めることができる。

今回発表したEdgeLock SE051Hは、Matterに必要なアルゴリズムや暗号化機能等の要件を満たすよう最適化。スマートホーム機器メーカーは必要なセキュリティ保護機能をエンド・デバイスに容易に組み込むことができる。また、機器メーカーはユーザーに対して、NFC対応スマートフォンでタップするだけで自動操作を提案したり、インストールの説明ビデオ等のコンテンツを提供するスマート・ホーム向けの新しいユーザー・エクスペリエンスを実現できるという。

EdgeLock SE051Hはコモンクライテリア「EAL 6+」認証を取得済みであり、Matter認定スマートデバイスに必要な暗号化操作に対応。ECC暗号とNIST P-256曲線を使用したMatterデバイス認証と証明書ベースの認証、パスワード認証の鍵交換のためのSPAKE2+アルゴリズムもサポートしている。また、ECDSA、ECDH、True Random Number Generator等の主要なセキュリティ機能を具備するほか、NFCインターフェースとType-4 Tag機能も搭載している。

Matterのセキュリティ要件には、デバイスの真贋を確認してそれが信頼できることを示し、周囲のMatterネットワークと認証接続を確立する「デバイス認証証明書」が含まれている。NXPはCSAから信頼のある製品認証局(PAA)ステータスを付与された最初の半導体メーカーの1つ。IoTデバイスのセキュアなプロビジョニングのためのプラットフォームとして「EdgeLock 2GOサービス」を提供しており、これとEdgeLock SE051Hを組み合わせて利用することで、シリコン製造時に認証情報を直接事前注入したり、エンドツーエンドでセキュリティを確保したOTA(Over-The-Air)で安全に認証情報を提供したりすることが可能。サプライチェーン管理の簡素化やMatter規格の準拠が可能という。

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