2011年度累計190万目指す「ひかりTV」――VODはスマートフォン、タブレットでも視聴可能に

NTTぷららは2011年4月20日、「ひかりTV」の現状と今後の事業展開について、記者説明会を開催した。

ひかりTVの会員数は、2010年度(2011年3月)末で141万となり、目標の140万会員を達成した。BSデジタル放送の提供開始や地上デジタル放送の提供エリア拡大、映像コンテンツのHD化推進などの取り組みが貢献した。

「ひかりTV」事業について説明する板東浩二社長 2011年度は約50万増の累計190万会員を目指す

2011年度は49万増の累計190万会員を目指す。そのために、(1)ジャパネットたかたとの「ひかりTVショッピング」の連携、(2)マルチスクリーン機能の提供、(3)ダビング/マルチルーム機能の提供などを実施する。

(1)については、「ジャパネットチャンネルDX」と連携し、番組で紹介する商品を「ひかりTVショッピング」で簡単に購入できる機能を4月25日から提供する。また、視聴者が好きな時に商品紹介を見てショッピングを楽しめる「VODショッピング」も併せて開始する。この連携により、ジャパネットたかたは、新たな利用者層の開拓となるひかりTV141万会員に対するアプローチやVOD化による販売機会の増加等、ひかりTVにとっては、ひかりTVショッピングの商品ラインナップ拡充やショッピング利用者の利便性向上等のメリットが見込めるという。

(2)のマルチスクリーン機能の提供は、ひかりTVのVODサービスの映像を、スマートフォンやタブレット端末、PCで視聴できるようにする。板東浩二社長は「オープンなネットワークを使う」と語る。従来はNTT東西の「フレッツ光」「フレッツ 光ネクスト」でしか視聴できなかったが、今後はWi-Fi、3G、LTEなどでも利用できるようにする。作品のラインナップは、今後約7000本に拡充する見放題作品のうち、許可を得られたものから順次提供する。「最初は1000本くらいになりそうだ」(板東社長)という。料金は、既存のひかりTVユーザーは追加料金なしで利用できる。また、有料のモバイルセットメニューも検討中だ。提供開始時期について板東社長は「近日、そう遠くない時期に開始したい」と語った。

ジャパネットたかたとの連携の仕組み マルチスクリーン機能はオープンインターネットで提供 ダビング/マルチルーム機能のイメージ

(3)のダビング/マルチルーム機能の提供は、専用のハードディスク内蔵チューナーに録画した映像を、家庭内LANを通じてブルーレイディスクへのダビングや、DLNA対応テレビまたはDLNA対応機器を接続したテレビで視聴可能にする。

このほか、ひかりTVオリジナルチャンネルのリニューアルやビデオ作品のラインナップ拡充も実施する。

190万会員の目標達成の見込みについて板東社長は、「量販店、NTT東西の直販、テレマーケティングという3つの販売チャネルが確立されているので、販促費やプロモーションのかけ方によって達成できるのではないか」と見通す。ただし、「東日本大震災の影響がどこまで続くか?長引けば目標達成への影響は出るだろう」と語った。

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