NTTビジネスソリューションズ、サムスン電子、NTT西日本は2022年12月21日から、ローカル5Gの共同実証を開始した。
NTT西日本のオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE」にNTTビジネスソリューションズが構築したローカル5Gのオープン実証環境を活用し、ローカル5Gの特徴を活かしたプライベートネットワーク内マルチメディア無線通信の共同実証を行う。
具体的には、サムスン電子のマルチメディア通信システム「Mission Critical Push-to-X(MCPTX)」とローカル5G環境を接続して動作・性能検証を実施する。
MCPTXは、1対1もしくは1対多数のコールで、音声、ビデオ、画像データなどの通信を行うマルチメディア無線通信システム。各コールごとに優先順位・品質を柔軟に設定でき、緊急性の高い通信情報を迅速かつ確実に1つまたは複数の通信先へ届けることができるという。
こうした特徴から、モバイル網をベースに、警察、消防、救急医療等に従事する現場スタッフとコールセンターを結ぶ通信システムとして、緊急情報の一斉通知、音声+ビデオによる緊急連絡などに活用されているとのことだ。
さらに、ローカル5Gの活用が期待される港湾、空港、大規模工場・プラントなどでも有用と考えられることから、商用システムとしての実証を行う。
実証期間は023年5月31日まで。
NTTビジネスソリューションズらは、「ローカル5Gプライベートネットワークを活用し広域エリアでの高度な通信を支援する先進的ソリューションの具現化」を目指すとしている。