クアルコムがO-RAN準拠製品をサンプル提供、2023年にオープンRAN商用化へ

クアルコムは2022年9月28日、5G RAN(無線アクセスネットワーク)向け新製品のサンプル提供を開始したと発表した。

新製品は、5G仮想基地局向けの「Qualcomm X100 5G RAN Accelerator Card」と、Massive MIMOをサポートする5Gモデム「Qualcomm QRU100 5G RAN Platform」の2つ。いずれも、5G RANのオープン化推進コミュニティであるO-RAN Allianceの仕様に準拠している。

Qualcomm X100 5G RAN Accelerator Cardの外観

仮想化RAN向けのアクセラレータカード「Qualcomm X100 5G RAN Accelerator Card」

Qualcomm X100 5G RAN Accelerator Cardは、仮想化RANにおいて、5Gベースバンド処理をホストCPUからオフロードするためのハードウェアアクセラレーション機能を備える。高性能かつ電力効率に優れており、クラウドネイティブな仮想化5Gネットワークに最適化されている点などが特徴という。

Massive MIMOをサポートする5Gモデム「Qualcomm QRU100 5G RAN Platform」

Qualcomm QRU100 5G RAN Platformは、高出力および大容量動作を含む優れた無線性能を実現するように設計された包括的な5Gモデム-RFシステムだ。マルチオペレーターによるRAN共有や、ダイナミック周波数共有など高度な機能をサポートする。

両製品の商用展開は、2023年後半から開始する予定だ。

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