ETSIがO-RAN初採用、5G/LTEのフロントホール仕様を規定

欧州電気通信標準化機構(ESTI)と、無線アクセスネットワーク(RAN)のオープン化コミュニティであるO-RAN Allianceは2022年9月18日、ETSIが初のO-RAN仕様を採用したことを発表した。

採用されたのは、「O-RANフロントホールコントロール、ユーザーおよび同期プレーン仕様v7.02」。基地局を構成する機能のうち、O-DU(分散ユニット)とO-RU(無線ユニット)を結ぶフロントホールインターフェース上で使用される制御プレーン、ユーザープレーン、同期プレーンのプロトコルを規定している。この「ETSI TS103 859」の適用範囲には、LTEとNR(5G)の両方が含まれる。

同発表において、O-RANの理事であり、仏オレンジの戦略・アーキテクチャー・標準化担当ディレクターのクレア・ショービン氏は、「O-RAN仕様がETSI仕様として利用できるようになったことで、さまざまな国の商業・公共部門が望む裏付けがさらに拡大しました」と述べている。

また、O-RANは、O-RANアーキテクチャーの各部分がさらにETSI仕様として認知されるように、ETSI公開仕様書(PAS)プロセスにその仕様をさらに提出する準備を進めているという。

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