NTTの2011年3月期3Q決算は増収増益――三浦社長「おおむね順調」

NTTは2011年2月4日、2011年3月期第3四半期の決算を発表した。営業収益は前年同期比0.2%増の7兆5427億円、営業利益は同12.4%増の1兆653億円と増収増益だった。三浦惺社長は、「おおむね順調に推移している」と評価した。

決算説明を行うNTTの三浦惺社長

営業収益の微増要因は、NTTドコモの「バリュープラン」を選択するユーザーが鈍化してきていることに加え、固定通信の縮小幅が小さくなっており、音声収入が2192億円の減収に留まった。これに対して、IP関連収入が「フレッツ光」の拡販やNTTドコモのパケットARPUの上昇などにより、1753億円増加。NTTデータのM&AなどでSI収入も329億円増。さらに、NTTぷららを含めた上位レイヤ子会社などを中心にして、その他の営業収入も552億円増加したことによる。

営業利益の増益要因について三浦社長は、「端末の調達価格の低減、代理店手数料の効率化などによって、NTTドコモが558億円の増益になったことが一番大きな要因」と語った。

2011年3月期第3四半期決算の概要

年度の見通しについては、営業収益が前年度比414億円減の10兆1400億円、営業利益が同623億円増の1兆1800億円という業績予想は「変えていない」という。第4四半期の営業収益はNTTドコモの接続料値下げや、スマートフォンの増加などによる端末収入の減などの影響があるからだ。しかし、2010年10月に買収した南アフリカのITベンダーであるディメンション・データの収益の2カ月分である8億ドル(約700億円)の計上を見込んでおり、「結果として増収が確保される」(三浦社長)という。

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