NTT東が「地域エッジクラウド」開始、セキュアかつ低遅延なIaaSを提供

NTT東日本は2022年7月25日、同社データセンター内に配備したプライベートクラウド基盤を閉域ネットワーク経由で利用できる「地域エッジクラウド」の提供を開始した。

地域エッジクラウドとは、NTT東日本のデータセンターに配備した「Microsoft Azure Stack Hub」基盤を用いたサービスだ。Azure Stack Hubは、インターネットやパブリッククラウドから独立した状態で実行するプライベートクラウド基盤で、Microsoft Azureと同様のGUIを使用できる。

格納するデータの所在が明確なことに加えて、IP-VPNの閉域ネットワークや学術情報ネットワーク「SINET」と接続することで、高セキュアかつ低遅延で利用できるのが特徴だ。

地域エッジクラウドの利用イメージ

地域エッジクラウドの利用イメージ

また、BCP対策を考慮し、プライベートクラウド基盤を設置したデータセンターのバックアップを、遠隔地のデータセンターで実施。NTT東日本の専門家が、ユーザーの仮想サーバーを含めたプライベートクラウド基盤上の監視・保守も行う。

プライベートクラウド基盤には、構築後の仮想マシン、マネージドディスク、オブジェクトストレージ、ネットワーク接続機能、バックアップまでIaaSの利用に必要なすべての機能が含まれる。ユーザーごとに提供されるポータルから、プライベートクラウド基盤と仮想マシン等のステータスが確認可能だ。

提供エリアは全国で、西日本エリアからも接続が可能だ(NTT東日本データセンターまで回線の敷設が必要)。

サービス提供範囲

サービス提供範囲

導入・利用には、1契約当たりの工事費5万600円と、クラウド導入・運用サービスの契約費用が必要。後者については、構築設定支援が1時間当たり1万6500円、クラウド設定支援が1契約当たり11万円、サービス設定料金が1サービス当たり5万5000円となっている。

月額費用は、基本料2万680円のほか、ネットワーク接続料金や仮想マシン等の利用内容に応じた料金がかかる。

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