古河電気工業は2022年7月20日、IEEE802.11ax（Wi-Fi 6）に対応した、10Gbps通信用の無線LAN内蔵D-ONU「FITELwave AG30」を開発したと発表した。ONUとは光回線終端装置のことで、D-ONUとは特にデータ通信を可能とするONUのことを指す。
FTTHにおいては1Gbps超えのサービスが普及し始めており、家庭内に設置される光通信端末（ONU）も10Gbps対応を実現している。一方、ユーザーのアクセスネットワークの主流となっている無線についても、Wi-Fi 6の最大通信速度は9.6Gbpsだ。
Wi-Fi 6対応の無線LAN機能を内蔵したFITELwave AG30は、古河電気工業の10G-EPON用センター装置（AGX5000等）と組み合わせて使用することで、ケーブルテレビ事業者をはじめとする通信事業者が、10Gbpsクラスの高速無線通信に対応したFTTHサービスを各家庭に提供することを可能とする。
同社は2022年度中にFITELwave AG30を販売開始する予定だ。無線子機も用意する。
FITELwave AG30の外観
なお、2022年7月28日から29日に東京国際フォーラムで開催される「ケーブル技術ショー2022」に同製品を出展する予定としている。
