IIJ America、「Cato Cloud」を「SASEプラットフォームサービス タイプC」として北米市場に提供開始

インターネットイニシアティブ(IIJ)の100%子会社であるIIJ Americaは2021年4月19日、Cato Networks社と提携し、同社のSASEプラットフォーム「Cato Cloud(ケイトクラウド)」のマネージドサービスを「SASEプラットフォームサービス タイプC」として提供開始すると発表した。

同サービスは、Cato Cloudの導入、設定から運用までをワンストップでサポートするフルマネージドサービスで、IIJ Americaは日系企業を含め、北南米に拠点を持つ企業を対象に販売する。

提供イメージ

米国においても新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けてテレワークを余儀なくされる状況にあり、快適かつセキュアなリモートアクセス環境を導入したいという要望が増えている。一方、従来型リモートアクセスサービスの導入には、ある程度の導入期間と計画が必要で、特にIT専任者がいない企業では短期間での導入が難しいのが現状だ。さらに、アクセス速度とセキュリティの両立も求められることから、IIJ Americaではこれらの要望に対応できるCato Cloudをフルマネージドサービスとして提供することにしたという。

企業は同サービスを利用することで、セキュアなリモートアクセス環境を容易に構築でき、遠隔拠点にある端末の一元管理も可能になる。IIJ Americaの専任エンジニアが、企業の要件に合わせて端末のレンタル、セキュリティポリシーの設定など導入から運用まで一連の作業を代行するため、企業は短期間でSASEプラットフォームを導入することが可能だ。

モバイル端末は世界65カ所以上に設置された接続ポイント(PoP)から最寄りのPoPを自動選択し、SASEプラットフォームに接続する。SASEプラットフォームが稼働するCato Cloudのグローバルプライベートバックボーン内で最適経路が適用されるので、世界中のどこからでも快適に社内データやクラウドサービスにアクセスできる。モバイル端末とPoP間の接続は2要素認証、シングルサインオン、暗号化等のセキュリティで保護される。また、拠点に専用エッジ端末(Cato Socket)を設置することで、容易に拠点全体をSASEプラットフォームに接続することができる。

企業は、つなぎたい拠点・ユーザーをSASEプラットフォームに接続するだけでサービスを利用可能で、接続された全拠点をリモートで一括管理を行える。拠点に設置したエッジ端末とすべてのモバイルユーザーの接続ポリシーやセキュリティポリシーを一元的に設定することが可能で、企業は専用の管理画面からネットワークの利用状況や運用状況をリアルタイムで確認できる。企業の要件に合わせて、初期設定や運用中の設定変更もIIJ Americaのエンジニアがリモートで行うため、インフラ運用の負荷とコストが軽減される。

料金は、初期費用が1440ドル~、月額費用が430ドル~。なお、IIJ Americaは、Cato Networks社から「Cato Distinguished Support Provider」認定を受けており、SASEプラットフォームの管理、分析、障害対応の専門スキルを有しているという。

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