SPECIAL TOPICSASEを導入しながら通信速度を20倍に Cato Cloudがグローバル企業のビジネスを加速させる

「Cato Cloud」は世界中に構築されたPoP(アクセスポイント)およびプライベートなグローバルバックボーンを擁し、クラウドに統合されたセキュリティ機能を提供するSASEサービスだ。世界中の従業員のセキュリティ対策とポリシー制御をクラウドで一元管理できるだけでなく、通信の高速化も実現する。

IIJグローバルソリューションズ  ビジネス・イノベーション技術開発部  マネージャー  伊藤通洋氏
IIJグローバルソリューションズ
ビジネス・イノベーション
技術開発部 マネージャー
伊藤通洋氏
近年、企業ネットワークで課題になっているのが、アクセス元とアクセス先の多様化だ。エンドユーザーである従業員は新型コロナウイルス感染症対策のため、自宅などから仕事をするようになった。業務用アプリケーションとしてSaaSの採用が増え、以前のように社内のデータセンター内のアプリケーションを利用するとも限らなくなっている。

本社やデータセンターを経由してインターネットやクラウドにアクセスさせる従来の境界型セキュリティアーキテクチャの企業ネットワークでは通信の遅延が大きくなるのだ。

目的のクラウドにアクセスするまでにデータセンターを経由する従来型の構成は
利便性やコストなどの課題が発生している

こうした課題の解決策として、米調査会社のガートナーが2019年に提唱したのが「SASE(サッシー)」である。ネットワークとネットワークセキュリティを包括的にクラウドから提供することで、従来の境界型ネットワークアーキテクチャの限界を突破するものだが、ガートナーが提唱するより先に、2015年からSASEを実質的に提供してきたのがCato Networks(ケイトネットワークス)だ。

「当時はSD-WANとセキュリティをオールインワンで提供するというコンセプトで説明していましたが、Cato Networksが提供するCato Cloud(ケイトクラウド)はまさにSASEを実現するものです」とCato Networksのリセラーパートナー、IIJグローバルソリューションズでマーケティング本部 ビジネス・イノベーション技術開発部 マネージャーを務める伊藤通洋氏は語る。
課題を解決するSASE『Cato Cloud』

SASEのグローバル市場はこの2年で急速に拡大している。日本でも導入が増えており、 「ここ数カ月は新型コロナウイルス感染症対策として、テレワークで業務を継続するための緊急導入による引き合いが多かった。最近は、New Normalとしてのテレワーク環境を整備するため、そして一時中断していた海外展開を再開した日本企業が、国内外のWANに統一したセキュリティ対策とセキュリティポリシーを適用するためにSASEに注目しています」と伊藤氏はSASEが拡大している背景を説明する。

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