CTC、IoTカメラソリューションで設備機器の制御や密集回避

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2020年11月25日、人や車両などを特定する映像解析と、温度や振動などのセンサーを組み合わせたIoTカメラソリューションの提供を開始した。

映像解析は、台湾におけるビデオAI技術の最大手Gorilla Technologyのソフトウェア「IVAR(Intelligent Video Analytics Recorder)」を、センサー管理にはアステリアのIoT統合プラットフォーム「Gravio」を使用している。

GorillaのIVARは、AIを活用した映像解析ソフトウェアで、顔やマスクの検出、進行方向の検知、滞留状況など人に関する情報に加え、車種やナンバープレート、物体の動きなどを解析により判断することが可能。状況に応じた学習済みのAIモデルが搭載されており、既存のカメラや防犯システムの映像を解析できるため、導入後すぐに活用できるという。既に台湾では駅構内のカメラを活用して、ホームからの落下防止や不審物の検知などの安全対策の強化でも利用されている。


Gorilla「IVAR」イメージ

アステリアのGravioは、人感や温湿度、CO2濃度、ドアの開閉などの汎用的なセンサーからデータを収集し、監視や制御を行うIoT統合プラットフォーム。直感的な画面設計によりプログラミング不要で操作することができる。動作確認済みのセンサーの無償貸出プログラムも用意しているため迅速な導入が可能だとしている。


アステリアの「Gravio」のイメージ

IVARとGravioを連携することで、例えば、商業施設やオフィスの特定空間における密集、密接、密閉といった三密の状況を目視することなくリアルタイムに把握できる。

CTCは、IoTカメラソリューションの提供に加え、PoCや設計、ITインフラやセンサーの設置・設定を含めた導入支援、既存システムとの連携、保守サポートや運用支援など、トータルなインテグレーションサービスを提供する。

また、IVARとGravioは、それぞれ単独でも販売する。IVARはライセンス提供で初期費用40万円から、Gravioはサブスクリプション形式で年額24万円から。

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