75%が「仕事をするうえで”雑談”ができなくて困ることがある」──テレワーク下の雑談に関する調査

スコラ・コンサルタントは2020年9月30日、「テレワーク下の雑談」に関する実態調査をインターネットで230名のビジネスマンを対象に実施したと発表した。

これによると、まずテレワーク下では雑談がかなり減っていることが判明した。「在宅のテレワークで、あなたは職場のメンバーと『雑談』をしましたか?」との質問には、「ひんぱんにした」11.7%、「少しした」39.1%、「ほとんどしていない」28.3%、「あまりしていない」20.9%との回答が得られた。約半数がテレワーク下で雑談をしていないと感じていることになる。

テレワーク下での雑談の状況

続いて「出社時と比較して、職場のメンバーとの雑談機会は減りましたか?」との質問には「かなり減った」という回答が64.3%を占め、「少し減った」20.4%を合わせると、雑談の機会が減っていると感じている人は8割以上に上った。「増えた」と回答した人は3.0%、「あまり変わらない」と回答した人は12.2%だった。

雑談が減ることによる心理的な面では、不安が高まることがわかった。「仕事をするうえで『雑談』ができなくて困ることはありますか?」との質問に、「かなりある」23.0%、「少しある」51.7%と、およそ75%の人が何らかの部分で困ると回答した。「ほどんどない」は3.5%、「あまりない」は21.7%となった。

多くのビジネスパーソンが雑談ができなくて困っていた
「かなりある」「少しある」と答えた人へ「それはどんなとき、どんなことですか?」と質問したところ、「相手の考え方や状況が見えないため、相談や業務を依頼するタイミングがつかめない」といった声や「対面でのコミュニケーションに比べ、オンラインツールや電話だと、ちょっとした確認や非公式での意見交換がしにくい」という意見が多くみられた。
その他にも、「新しいアイデアの創出、発想の転換が出来ない」、「自ずと出来る情報共有が出来ず効率的にならない」、「業務上必要なこと以外話しさない、報告系のみで心が通じ合う感じが生まれない」などの回答が寄せられた。

スコラ・コンサルト プロセスデザイナーの若山修氏は「コロナ禍の非常事態宣言に伴い、オンラインミーティングのハード面は急速に整備され、数カ月のうちにオンラインでの話し合い方に関するリテラシーは形成されつつあるように思う。次に私たちが考えなくてはならないのは、オンラインコミュニケーションを当たり前としながら、いかに雑談の果たす役割を明確にし、その機能を業務や職場のコミュニケーションに組み込んでいくか。さらには、あらためてオフライン(リアルな場)でなければ果たせない対面コミュニケーションの使い方をどう見定めていくか、ということだ」と述べた。

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