ニュース

2020年春のアップデートから注目サービスをピックアップ

AWSで低遅延ライブ配信が容易に、Slack連携も強化

文◎坪田弘樹(編集部) 2020.07.20

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

AWSジャパンが2020年春(4~7月)に実施したサービスアップデートに関する説明会を開催した。AWSは現在175のサービスを提供しており、同期間内だけでも614ものサービス関連の発表がなされている。本記事では、特に通信ネットワーク分野に関わるものをピックアップして紹介する。


東京リージョンではまだ展開されていないにも関わらず、非常に多くの国内ユーザーから関心が寄せられている新サービスとして、AWSジャパン 技術統括本部 レディネス&テックソリューション本部 本部長/プリンシパルソリューションアーキテクトの瀧澤与一氏が紹介したのが「AWS Snowcone」だ。エッジコンピューティングおよびデータ転送用のポータブルデバイスであり、データセンターの設置が困難な厳しい環境や、ネットワーク接続が不安定な場所で利用する「AWS Snowファミリー」の中でも最小のデバイスとなる。


AWS Snowconeの概要


重さが約2kg、サイズは手のひらに乗る程度と小型軽量なため、どこでも持ち運べるのが最大の特徴だ。8TBのストレージが使用可能で、バッテリー駆動にも対応する。「床に落としても大丈夫な耐障害性を備え、冷蔵庫内などの過酷な環境でも使える」(瀧澤氏)と、厳しい環境においてエッジコンピューティングを活用する際の有力な選択肢になる。

GPSも搭載している。下写真にあるようにバックパックに入れて持ち運んだり、車両に搭載するなどして低遅延なIoTアプリケーションを利用するといった用途も想定しているという。



AWS Snowconeのユースケース


3秒未満の低遅延ライブ配信向けに最適化
新型コロナウイルス感染対策で“巣ごもり消費”が広がるなか、需要が高まっているビデオストリーミング向けの新サービスもリリースされた。

1つが「Amazon Interactive Video Service(Amazon IVS)」だ。

これはライブストリーミングに特化したサービスで、「3秒未満の低遅延なライブビデオの提供」を可能にするために最適化されている。瀧澤氏によれば、「ライブ配信で1分くらいの遅延が発生することはよくあるが、それでは、例えば視聴者にアンケートを実施してリアクションするようなことは難しい」。Amazon IVSなら遅延を大幅に抑えられるため、「インタラクティブ性のあるライブ配信が可能になる」という。



3秒未満の低遅延ライブ配信を可能にするAmazon IVS


Amazon IVSは、AWSがマネージド型で低遅延なストリーミング配信環境を提供することで実現しており、AWSが提供するSDK(ソフトウェア開発キット)を用いて「Webサイトやアプリケーションに組み込むことも可能だ」(同氏)。

もう1つ、面倒な設定や運用作業なしに、簡単にライブ動画の配信を行えるようにするための「AWS Elemental Link」も用意されている。ライブ動画の処理・配信サービスである「AWS Elemental MediaLive」に対して動画データを送信し、利用可能な帯域幅に適応させる自動ハンズフリーチューニング機能を備えたデバイス(下画像の黄色の箱)を使うサービスだ。



“つなぐだけ”でライブ動画配信の準備が完了するAWS Elemental Link


AWSマネジメントコンソール上で注文すると、事前設定済みの状態でデバイスが届き、電源、動画ソース(3G-SDIまたはHDMIコネクターで接続)、インターネットにつなぐだけで利用できる。先述のAmazon IVSが低遅延ライブ配信に特化しているのに対して、AWS Elemental MediaLiveは、「より詳細な要件を持つ顧客向け」に様々な機能を用意。パーソナライズ広告の挿入や、DRMコンテンツ保護など多様なニーズをサポートしているという。

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

hitec2009
empirix2009
ctc2008

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】CPS/デジタルツインと
        エッジコンピューティング

●融合する現実世界と仮想空間 ●IOWNでヒトもデジタル化 ●CPSが製造業の切り札に ●エッジAIの実装入門 ●ドコモとNTT東に聞く“キャリアのエッジ”

[インタビュー]情報セキュリティ大学院大学 後藤厚宏学長「サイバー大災害はあり得る セキュリティの自給構造を」 [ソリューション特集]IDaaSのメリットと使い方 【IoT×SDGs】IoTを活用した環境移送技術で、サンゴを絶滅から守る 【技術&トレンド】AIがRANを進化させる日 ほか

>>詳しい目次を見る

スペシャルトピックス

NVIDIA EGXエッジAIの最適解はGPUにあった!

NVIDIA EGXでエッジコンピューティングの課題を解決し、「スマートエブリシング革命」の実現を!

IDaaSクラウド時代の新常識! 今こそIDaaSを導入すべき3つの理由

クラウドを活用するなら、ID/アクセス管理もクラウドに!

ローデ・シュワルツローカル5Gの測定ニーズの
全てに応えるローデ・シュワルツ

設備構築時の干渉調査・エリア確認、運用開始後の管理までカバー!

MOVEit「パスワード付き圧縮ファイル」
にはもう頼らない!

多様なニーズに対応したファイル転送の姿とは?

Gigamonコロナ禍による通信量の増大に対応

モニタリング、セキュリティ装置の負荷軽減や運用効率化を実現するGigamon社の先進的なL1スイッチ!

ネットスカウトシステムズNWを堅牢にしながらDDoS対策も
ニューノーマルのセキュリティ対策

テレワークのセキュリティと可用性を同時に高める方法があった!

マイクロフォーカス通信キャリアの運用監視をDX

HPEのソフトウェア部門を統合したマイクロフォーカスに、通信キャリアの課題と解決策を聞いた。

tcs-8500遠隔診療がWeb会議でいいはずない!
ノイズなし4K映像伝送を低価格で

医療現場で求められる高画質・低遅延を1台で実現する「TCS-8500」

エンピレックス通信事業者にワンランク上の可視性を

5G時代、キャリアは運用の一層の効率化を迫られるが、クラウドネイティブならトータルコストも削減できる!

KDDIどうする? テレワーク移行時の意外な盲点「固定電話」の取り次ぎ

「固定電話の番のためだけに出社」から脱却するには、何が必要だろうか。

Tocaro仕事を終わらせるビジネスチャット

CTCのビジネスチャット「Tocaro」は、豊富な機能により、プロセス管理や生産性向上も実現できる。

Cisco Meraki Z3全社員が在宅勤務可能な環境をCisco Meraki Z3でシンプルに即実現

<導入事例>検証から実導入までを驚くほどのスピードで!

キーサイト・テクノロジー光集積デバイスに必要なスピーディ
かつ高確度の測定を実現

1Tbpsの次世代光の確立へ、光集積デバイスに最適な光測定製品!

マイクロフォーカス岐路に立つ通信事業者の運用管理
属人・サイロ化から脱却するには?

通信事業者の運用管理に、マイクロフォーカスが"特効薬"を提供する!

シスコシステムズいま知るべき5Gのセキュリティ脅威
大変革時代を「シスコはこう守る」

5G網は様々なサイバーリスクを内包する。シスコはどう対抗するのか。

ホワイトペーパー

アクセスランキング

tc_banner191122

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2020 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます