既設の計測・制御機器をIoT化、アイエスアイがLoRa対応入出力機を発売

LoRAを活用したデータ計測システム等を開発・製造するアイエスアイは2020年7月15日、計測・計装分野向けの新製品「LoRa対応パルスカウント機能搭載デジタル入出力装置(WD100-GWPIO)」を発売した。

本製品は、既設の計測・計装機器からのデータ取得、監視、制御を無線化する目的で開発されたもの。流量センサやガスメータなど、流量計・電力計・圧力計等から出力されるパルスを計測し、「積算値および瞬時値」を監視する。


WD100-GWPIOの設置イメージ

あらかじめ設定した閾値を超えた場合には、異常表示やメール等で警報を通知。さらに、デジタル信号により機器の制御まで行う。子機と親機間のデータ通信には、LPWA規格の1つであるLoRaを採用。見通しで11km以上、密集地で3km以上の通信が可能としている。

入力はリレー接点/オープンコレクタ/電圧の信号に対応し、パルス出力される機器からのパルスをカウントして積算。出力はリレー接点、フォトMOS出力を装備。既設の接点入出力デバイス、パルス出力機器のデータをLoRa無線通信で送出できる。


WD100-GWPIOの外観

親機側では、送信された入力状態や積算パルスのデータ処理を行い、表示・ロギング・クラウドへの送信や通知などのアクションを実行。また、接点入力による監視、閾値判定による接点出力を行うことも可能で、既存の計測装置や計装装置に取り付けることで、IoT化を簡単に実現できる。

販売予定価格は14万8000円(税別)。最大32台までの各種計測・制御ユニットとのLoRa通信を管理する「WD100-S32データ収集通信制御サーバ」は20万2000円(税別)。

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