サムスン電子、5G商用製品にザイリンクスのACAPを採用

ザイリンクスは2020年4月16日、サムスン電子が5G商用製品に同社の「Versal ACAP(Adaptive Compute Acceleration Platform)」を採用したと発表した。

Versal ACAPは、マシンラーニング/AI処理のアクセラレーションおよび5G向けに開発されたマルチコア ヘテロジニアス演算プラットフォーム。ザイリンクスは、5Gにおいて中心的な役割を果たし、ネットワーク容量を拡大するための高度なビームフォーミング技術など、複雑なリアルタイム信号処理を実行するとしている。


Versal ACAP(Adaptive Compute Acceleration Platform)の外観

5Gでは、同じスペクトラムを使用して複数のデータストリームを複数のユーザーに同時に送信するためのビームフォーミング技術が必要とされるが、5Gが求める低レイテンシの要件を満たすには、オンチップとオフチップに非常に高い演算密度と高度な高速コネクティビティが必要となる。加えて、システムの機能分割に対する種々の要件やさまざまなアルゴリズム実装には、幅広い処理性能と演算精度が求められる。

Versal ACAPは非常に高い演算密度を低消費電力で提供するため、5Gで必要とされるビームフォーミング アルゴリズムで求められるリアルタイム性のある低レイテンシ信号処理が可能という。

Versal ACAPデバイスは、早期アクセスの顧客向けに出荷を開始しており、一般提供の開始は 2020年第4四半期を予定している。

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