<シリーズ>キャリアネットワークのメガトレンド5G網はSRv6で一筆書き――脱“ツギハギ”ネットワークへ

5Gの時代は、これまで想像もしなかったサービスが次々と生まれる。そんな新サービスを簡単に提供でき、運用もシンプルに行える、従来とは真逆のキャリアネットワークを目指す動きが始まった。

様々な機能とプロトコルの組み合わせによって構築されるキャリアのネットワークサービス。その作り方はパッチワークのようだ。芸術のそれのように美しくはなく、まさに“ツギハギ”。それほどに現在のキャリアネットワークは複雑化している。

そのツギハギが一本の線になる。“一筆書き”でサービスを提供できるようになる――。

5G時代を見据えてソフトバンクが構築しようとしている新しいネットワークについて、同社 コア&トランスポート技術本部 バックボーン統括部 エリアネットワーク部 エリアネットワーク課 課長の古代大祐氏はそう表現する。

この圧倒的にシンプルなネットワークを実現するためのキー技術が「Segment Routing(セグメントルーティング)」だ。2012年頃にシスコシステムズが提唱したもので、現在、世界中のキャリアで実装が進んでいる。

国内ではソフトバンクが2017年からコアネットワークへの導入を開始。パケットネットワーク部 部長の加藤恒人氏によれば、これはほぼ完了しており、現在はより新しい技術である「Segment Routing IPv6(SRv6)」を「県レベルのネットワークに導入している」。2019年4月から商用ネットワークでの本格運用を始めている。

ソフトバンク コア&トランスポート技術本部 C&I 統括部 パケットネットワーク部 部長の加藤恒人氏(左)と、同本部 バックボーン統括部 エリアネットワーク部 エリアネットワーク課 課長の古代大祐氏
ソフトバンク コア&トランスポート技術本部 C&I 統括部 パケットネットワーク部 部長の加藤恒人氏(左)と、同本部 バックボーン統括部 エリアネットワーク部 エリアネットワーク課 課長の古代大祐氏

月刊テレコミュニケーション2019年6月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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