スウェーデンのエリクソンは2012年1月11日(現地時間)、世界最大の海運会社マースクラインに、同社製のアンテナやGSM基地局、衛星通信までをエンドツーエンドで納入すると発表した。
マースクライン社は500隻超の船舶を保有しており、今後2年間にこのうち400隻にGSM基地局などを搭載していく計画。さらに、残りの船舶についても順次搭載を進めていく。全保有船舶に移動通信を導入するのは、世界初になるという。なお、エリクソンは機器だけでなく、24時間体制のネットワーク監視や主要港での船上保守サービスなどを含むグローバルマネージドサービスも提供する。マネージドサービスの契約期間は7年間。
マースクライン社は「保有船舶に移動通信を導入する初の企業になることを嬉しく思う。今回の導入によって海上にいる同僚への連絡や顧客サービスの点で数多くの改善が期待される」とコメントしている。