NTTドコモが「IPv6シングルスタック方式」の提供を開始

NTTドコモは2022年1月31日、ドコモの端末にIPv6アドレスのみを割り当てる「IPv6シングルスタック方式」の提供を2月1日より開始すると発表した。

IPv6シングルスタックの接続イメージ
IPv6シングルスタックの接続イメージ

提供開始当初は、ドコモスマートフォンやデータ通信端末など31機種が同方式に対応する。対応端末は順次拡大し、今年4月以降に発売するドコモ端末はすべて対応を予定している。

IoT機器の増加や5Gの普及に伴いIPv4アドレスが世界的に不足するなか、ドコモは枯渇の心配がないIPv6アドレス化への対応を進めてきた。

これまでドコモは、利用者の端末にIPv4アドレスとIPv6アドレスの双方を割り当てる「IPv4/IPv6デュアルスタック方式」を採用してきたが、通信の宛先がIPv4アドレスの場合には変換して接続するNAT64/DNS64方式および464XLAT方式という手法を採用することで、IPv6シングルスタック方式を実現した。

また、2021年7月~12月にかけては、アプリケーションやコンテンツの開発者向けに動作確認のための試験環境を提供し、同方式にて利用者の通信が問題なく行われることや、ドコモが提供するアプリケーションが問題なく動作することを確認しているという。

なお、同方式の開始後も利用者の通信には影響がなく、これまで通り利用することができる。また、利用者による設定変更や申し込みも不要だ。

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