クラウド連携で新たな価値を創造 ―― ネットスイートCRMとブイキューブのWebセミナー・サポートが連携

2010.07.22

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ネットスイートとブイキューブが両社のクラウドサービスを連携。ビジュアルコミュニケーションができるCRM「NetSuite Connect for V-CUBE」の提供を開始する

クラウド型CRM「NetSuite」を提供するネットスイートは2010年7月21日、ブイキューブのWeb会議サービス「V-CUBE」と連携した新サービス「NetSuite Connect for V-CUBE」の提供を開始すると発表した。ネットスイートの販売代理店であるアイネットが、NetSuiteとV-CUBEの連携ソリューションを開発。アイネットが同日から販売開始した。


ネットスイート代表取締役社長の田村元氏（左）と、ブイキューブ代表取締役社長の間下直晃氏

アイネットが、「NetSuite」のCRMとビジュアルコミュニケーションが「V-CUBE」の連携ソリューションを開発（クリックして拡大）

発表会の冒頭、「異なるクラウドを連携させることで新たな価値が生まれる」とネットスイート代表取締役社長の田村元氏は話した。今後は、従来のオンプレミス型のアプリケーションとクラウド型アプリケーションの連携に加え、クラウド間の連携も進みながら、ユーザー企業の現状にあったICT基盤が提供できるようになると展望を示した。NetSuite Connect for V-CUBEは、そのクラウド間連携を実現したものだ。NetSuiteno顧客データベースと、V-CUBEが取得するオンラインセールス活動やウェブセミナー、遠隔サポート、セミナーの参加履歴、アンケート情報などのコミュニケーション履歴を統合し、一元管理できるようになる。

また、田村氏は、下写真の図でNetSuite Connect for V-CUBEのコンセプトを説明。両社のサービスが連携することで、中央の青い円で示したリード、セールスフォロー、カスタマーサポートの各プロセスで、顧客とのコミュニケーションにWeb会議の仕組みを活用できるようになる。従来は、メールや電話に限られていた顧客とのやり取りにおいて、オンラインセミナーやオンラインデモ・サービス説明、リモートサポートなどが可能になる。「顧客への説明が必要な商材の販売においては、こうした映像の活用の効果が期待できる」とした。

「NetSuite Connect for V-CUBE」のコンセプト。営業・販売、アフターサービス・サポートなどの各プロセスでビジュアルコミュニケーションが活用できる（クリックして拡大）

続いて、ブイキューブ代表取締役社長の間下直晃氏は、テレビ会議／Web会議からなるビジュアルコミュニケーション市場の展望について説明した。07年時点で60億円程度の市場規模が2017年には1200億円に成長するとの調査会社の予測を引きながら、遠隔会議のみならず、オンラインセミナーや遠隔教育、営業支援、遠隔医療・診断といった用途の広がりが市場の成長要因になるとの見通しを示した。

NetSuite Connect for V-CUBEは、その導入ユーザーが不特定多数の顧客との間でビジュアルコミュニケーションを利用しようとするものだ。その際に重要になるのがV-CUBEの使用環境である。特定の端末やOSでしか利用できなかったり、ソフトウェアのインストールや面倒な設定が必要になれば、利用できる機会は自ずと限られてしまう。間下社長は、V-CUBEの特徴として「インストールが不要で、WindowsでもMacでもLinuxでも動く。すでにiPhoneやAndroid端末にも対応している」（間下氏）点などを紹介し、オンラインセミナーや営業支援といった「社内会議」以外での用途への適応性をアピールした。

なお、V-CUBEは遠隔会議用アプリケーションを出発点としながら、会議用の「V-CUBEミーティング」、オンラインセミナー用の「V-CUBEセミナー」、営業支援用の「V-CUBEセールス＆サポート」など、ユーザーの利用目的に特化して機能を最適化した複数のサービスメニューを揃えている。今回の新サービスでは、このうち「V-CUBEセミナー」「V-CUBEセールス＆サポート」とNetSuiteのCRMが連携する。

V-CUBEのサービスラインナップ（クリックして拡大）

同サービスの販売は、ネットスイートの販売代理店であるアイネットが行う。統合パッケージは初期費用25万円、月額7万6000円から。NetSuiteとV-CUBEの既存ユーザー向けの価格体系も用意されている。また同社では、初期費用25万円を無償にするキャンペーンを7月21日から半年間実施する（25セット限定）。