交通系ICカードがトイレの鍵に 東横線学芸大学駅でトイレIoT化実証

Connected Designは7月1日より、東急と協業し、東横線学芸大学駅高架下の商業施設「学大市場」において、交通系ICカード等がトイレの鍵となる「リアルタイム鍵発行ソリューション」を活用したトイレのIoT化の実証実験を開始したと発表した。

実証実験は、東急の運営する学大市場のリニューアルオープンに伴い、同施設のトイレを快適に利用してもらい、施設価値向上を図るために実施される。Connected Designは、鍵の受け渡しをはじめとする施設管理オペレーションを省人化するソリューションとして、トイレに設置するスマートロックおよびスマートロックと連携したリアルタイム鍵発行ソリューションを提供する。


学大市場の内観イメージ

リアルタイム鍵発行ソリューションは、交通系ICカード等(モバイル端末の交通系ICカード、IC付き社員証・会員証、タッチ決済対応のクレジットカード等も利用可能)を、専用カードリーダーに読み取らせることでスマートロックを操作する鍵として登録できる。学大市場には、各店舗に専用カードリーダーを設置し、利用者がカードリーダーに自分の交通系ICカード等をかざすと一時的な鍵の解錠権限が付与される。その後、ICカード等をトイレのスマートロックにかざすと自動で解錠する仕組みだ。


リアルタイム鍵発行ソリューションの利用手順

また、専用カードリーダーにはトイレの使用状況を表示するディスプレイが設置されており、店舗から空室状況を確認できる。さらに、スタンプラリー機能も備えており、設置した店舗はカードのデザイン代や用紙代などの初期費用なくスタンプカードを導入できる。

今後は、トイレを利用したデータを活用して清掃や備品の補充タイミング等の最適化を促す機能や、一定時間以上の使用を検知し施設運営者に通知する機能など、施設運営をより円滑にするための機能の実装を検討しているという。

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