IIJがコロナ禍のトラフィック動向をレポート、「IPoE通信量がほぼ倍増」

インターネットイニシアティブ(IIJ)は2021年4月5日、同社Webサイトの技術ブログに、IIJ技術研究所で観測した最新のフレッツトラフィック推移について掲載した。

2021年3月までの固定ブロードバンドサービスの月別平均トラフィック量推移をまとめた長期トレンドを見ると、全国の学校の一斉休校と第1回の緊急事態宣言が出された2020年3~5月にトラフィックが急増。その後は一旦減少するも、7月には再度増加に転じ、11月に5月を上回った。7月、11月、2021年1月と、感染再拡大で在宅時間が増えるとトラフィックも増える傾向が見られる。

ダウンロード量の年間増加率は2019年が24%で、2020年が38%。年率38%はかなりの増加だが、2015年の47%より少ない数字という。

また、コロナ禍でPPPoEでの輻輳が目立つようになり、それを避けてIPoEへ移行する利用者が増えた。IPoEのトラフィック量は1年でほぼ倍増しており、ダウンロード全体に占めるIPoEの割合は2021年3月には27%になった。

IPoEのトラフィックが大きく伸びていることから、トラフィック需要のポテンシャルはまだまだあるものの、PPPoEのボトルネック等の制約で本来の伸びが抑えられていることが窺えるとしている。

なお、同ブログの記事では、PPPoEとIPoEに分けた平日と週末の時間別トラフィック推移も掲載している。

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