オムロン、社内ネットワークで“省エネ見える化”を実現する新製品

オムロンは、電力使用量や温度などの省エネ対策に必要な各種データを収集・蓄積できる「センサネットワークコントローラ EW700」を2010年6月18日から発売する(価格はオープン)。

センサネットワークコントローラ EW700

EW700は、LANポートやWebサーバー機能、電源ユニットなどエネルギー使用の監視に必要な機能を一体化した、データ収集用コントローラ。各種センサーで計測したエネルギー使用情報をプログラムレスで収集し、SDカードやサーバーへ定期的に保存する。なお、最大124台のセンサーを接続できる。

機能一体型で設定が容易なため、本格的な省エネ対策に向けた見える化システムの構築を、顧客企業自らが迅速に行えるという。また、電力に加え、温度、流量、圧力などの各種データを一元的に管理できるのも特徴だ。

オムロンは従来、各種センサーで計測したデータを、FOMA回線を通じて同社のデータセンターに収集し、インターネット経由で顧客に提供するASP方式を採用したエネルギー遠隔監視システムe-watchingを提供していた。EW700は、e-watchingで提供してきたサービス(日報や週報の表示、警報メール配信など)に加え、計測した電力データの収集・分析を社内ネットワークやオフラインで行える。これにより同社は、「生産に関わるデータは社外へ出さずに管理したい」「より詳細にデータを分析し、改善活動に取り組みたい」「定期的なランニングコストを負担したくない」などのさまざまな要望に応えることが可能としている。

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