ブロケード コミュニケーションズ システムズは2010年6月16日、仮想化データセンターの要件に対応するために開発された、「Brocade One」統合ネットワークアーキテクチャと新戦略を発表した。
「Brocade One」は、仮想化技術の普及によって複雑化するデータセンターネットワークの簡素化を実現するとともに、既存インフラからクラウド環境へのシームレスな移行を支援するものだ。ITインフラの設計・導入、コンフィグレーション、サポートを簡素化するシンプルなネットワークを実現。ユーザー企業の既存マルチベンダ・インフラを活用しつつTCOを向上させるアプローチを重視した点が特徴という。また、高可用性ネットワーキング、現在および将来のアプリケーションの最適化も実現する。
ブロケードは、「Brocade One」により、コンバージド・ファブリックとイーサネット・ネットワークをサポートする包括的なソリューションを提供していくとしている。具体的には、新たなスイッチング技術「Brocade Virtual Cluster Switching(VCS)」、「Brocade Virtual Access Layer(VAL)」、ネットワークやストレージの統合管理ツール「Brocade Network Adviser」などで構成される。
Brocade VCSは、統合されたデータセンター・ファブリックを実現するスイッチング技術。クラスタを単一の論理シャーシとして扱うことで管理を簡素化したり、ノンストップオペレーションを可能にするなどの特徴を持つ。
Brocade VALは、ブロケードの統合ファブリックとサーバー仮想化ハイパーバイザ間の論理レイヤで、仮想マシンとネットワークの接続に、一貫したインターフェースとサービスを利用できる。
Brocade Network Advisorは、データセンターネットワークを統合管理するツール。、ネットワーク管理、ストレージ管理、仮想化管理およびデータセンター・オーケストレーション・ツールの業界標準をサポートするという。
これら、ブロケード・コンバージド・ファブリック・ソリューションは、2010年11月以降に提供開始する予定だ。