大日本印刷（DNP）は2020年2月20日、ローカル5Gに対応したSIMカードの提供を3月に開始すると発表した。

ローカル5Gは、既存の携帯電話事業者が全国に提供する5Gサービスとは異なり、特定の工場や建物、敷地内など、限られた範囲で利用可能な5Gネットワーク。ローカル5G用のスマートフォンやタブレット端末、IoT機器には認証を行うためのSIMカードが必要であり、それにより第三者からの不正アクセスを防ぐ高セキュリティなネットワークシステムが実現するという。

ローカル5Gの利用シーン

今回提供を開始するSIMカードは、移動通信用加入者識別機能、無線LANのEAP-SIM認証機能やペアリング（特定移動機への利用制限）機能対応などの特徴を備える。

提供形態は3種のカード形状、ICパッケージ形状から選択でき、Plug-in SIM（2FF）、Micro SIM（3FF）、Nano SIM（4FF）、MFF2をラインアップ。マルチカット形状（2FF/3FF/4FF）でも提供可能となっている。

今後は、SIMカードを初めて扱う企業や地域の団体に対して、発行データの設定をはじめとするSIMカード導入に関するコンサルティングや運用支援などのサービスも提供するといい、2023年度までに5億円の売り上げを目指している。