インターネットイニシアティブ(IIJ)とAT&Tジャパンは2010年6月1日、AT&Tジャパンの一部事業をIIJに譲渡することで合意した。IIJが譲り受けるのは、主としてWANサービスをはじめとする国内ネットワークアウトソーシングサービス事業。
事業譲渡のスキームは次の通りだ。AT&TジャパンLLC(米国デラウェア州法に基づく米国法人)が新設した子会社に、AT&TジャパンLLC、AT&Tジャパン、日本AT&Tの一部事業を承継。そのうえで9月1日をもって、新設子会社の全株式をIIJが譲り受ける。
新設子会社に移管されるユーザー企業数は約1600社。IIJでは、新たに獲得した1600社にIIJグループのサービスを提案していくとともに、既存の約6500社のユーザー企業に対しては新設子会社が得意とするWANサービス等の提供を推進していくという。また、AT&Tジャパンと連携し、国際関連サービスの提供にも力を入れていく方針だ。