アドバンテックのブースでは、ワイヤレスセンサーデバイスのオープン規格「M2.COM」を用いて試作されたLoRaによる「IoTスマート照明」のデモが出展されている。
M2.COMは、アドバンテックがARM、TI、セムテックなどと推進している産業用IoTセンサーのプラットフォーム。ノートPCのSSD接続などに使われるM.2仕様のコネクターでモーター制御・電源管理に使われるPWM、センサーデータの収集に用いられるSPIなどのインターフェースをサポートしており、Wi-FiやBluetooth、LoRa、Sigfox、NB-IoTなど、多様な通信モジュールを介してサーバーやクラウドにデータを受け渡すことができる。通信モジュールの規格は統一されており、用途に応じて選択できる。
試作された「IoTスマート照明」は、LEDの照明機器にM2.COMの開発ボードを接続し、LoRaを介してPCから照度の変更やオンオフなどを行えるようにしたもの。照度の変更にはモーターのパルス制御の仕組みが用いられている。
LoRaを用いた「IoTスマート照明」のデモシステム。通信モジュールの交換によって
NB-IoTやSigfoxを利用したシステムも実現できる
アドバンテックのブースでは、工場などで使われている積層信号灯(タワーライト)の表示状況を光センサーでデータに変え、EnOceanを介してセンターに送信する「タワーライトセンサー」や、振動センサーの情報をノイズに強いSmartMeshによってクラウドに送るシステムなども展示されている。
アドバンテックが4月に販売を開始した「タワーライトセンサー」(右上)。
PC上に点灯状況が表示されている。通信にはEnOceanが使われている