総務相が「原口ビジョンⅡ」を発表、ICT利活用で年3%超の持続的な経済成長を目指す

原口一博総務大臣は2010年4月27日、総務省の新たな成長戦略である「原口ビジョンⅡ」を発表した。同ビジョンは2009年12月に発表した「原口ビジョン」を見直したもので、「可能な限り、具体的な時期とビジョン、目標を数値化することに配慮した」(原口大臣)という。新ビジョンにより、2020年以降、毎年3%以上の持続的な経済成長の実現を目指す。

原口ビジョンⅡの基本コンセプトは、「ICT維新ビジョン2.0の推進」「緑の分権改革の推進」「埋もれている資産の活用」の3つ

主な施策としてはまず、総務省のICTタスクフォースで議論されている「光の道」構想に基づき、2015年頃をめどに、全4900万世帯でブロードバンドサービスの利用を実現するとしている。

3%成長は、「日本×ICT」戦略によって実現する。具体的には、「2020年までにフューチャースクールの全国展開を完了し、ICTによる協働型教育改革を実現」「ホワイトスペース等新たな電波の有効利用により、2020年時点で新たに50兆円規模の電波関連市場を創出」「スマートクラウド戦略の推進により、2015年時点で新たに2兆円のクラウドサービス市場を実現」「2020年までにデジタルコンテンツ創富力を強化し、グローバル展開等により、10兆円の経済波及効果を実現」等の目標を掲げた。

また、ICTパワーによるCO2排出量削減にも言及。「ICTグリーンプロジェクト」の推進により、2020年までにCO2排出量10%以上の削減を実現するとしている。

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