ボッシュセキュリティシステムズは2017年3月30日、監視カメラのデータを活用した新たなマーケティングサービスの提供に向けて、ブレインパッドと連携すると発表した。監視カメラの画像データをエッジコンピューティングにより高速処理し、マーケティングなどに活用する。
独ボッシュグループのボッシュセキュリティシステムズは、監視カメラなどを提供するセキュリティソリューション企業。一方、ブレインパッドは、ビッグデータ活用サービス/デジタルマーケティングサービスを提供する企業だ。
両社が今回、共同開発するのは、オムニチャネルに対応したマーケティングプラットフォーム。監視カメラの画像データや、企業内に蓄積された購入履歴などの各種データ、スマートフォンアプリから得られる位置情報などをクラウド上に統合・蓄積。実店舗とオンライン店舗を横断した多様な顧客接点での最適なマーケティングアクションや、「商品の検討から購買に至るまで」の精緻な顧客行動分析を可能にするという。
監視カメラの画像データをクラウドにそのまま送信すると、ネットワークとクラウドに大きな負荷がかかるが、監視カメラ側でデータの前処理を行ってから、クラウドに送信することが可能。また、ボッシュの監視カメラは映像解析技術も搭載する。こうしたエッジ側で分散処理するエッジコンピューティングの仕組みにより、高速にデータ処理できるという。
なお、同サービスのクラウド基盤にはマイクロソフトの「Microsoft Azure」、「Microsoft Cognitive Services」、「Azure Machine Learning」を用いる予定とのこと。