NTTドコモと共にIoT事業化支援サービス「39Meister」を運営するハタプロは、農業IoTサービス「みどりクラウド」を提供するセラクおよび長崎県南島原市と共同で、農地におけるLPWA(LoRa/LoRaWAN)の実証実験を行った。今回の実験により、農村地域におけるLPWAの実用性が確認できたという。
実験で利用した装置は、39Meisterが開発したLPWA送信装置やLPWAゲートウェイ装置、そして認証サーバ(ネットワークサーバ)など。圃場に設置したみどりクラウドの環境モニタリング装置「みどりボックス」を、LPWA経由でクラウドに接続する。
実験は、通信距離が350mの<実験1>と同1500mの<実験2>が実施された。ハタプロによれば、いずれの実験でも安定的に通信でき、とくにLPWAの特性を活かして土地の高低差をうまく活用することに加え、アンテナ設置場所の最適化、基本パラメータのチューニングなどにより、十分に商用運用できる見込みだ。
なお通信方式は、LoRaに加えLoRaWANも並行して検証。通信の暗号化および認証サーバを経由したEnd-End通信の実現性も確認できたという。
実証実験で接続した地点 |