NECの通信系パートナー戦略、「PBX+クラウド/IoT」で新ビジネス創出

電話システムの規模縮小と保守ビジネスの減退にPBX販売店が苦しんでいる。この状況を打開するため、NECはクラウド/IoT時代を見据えた販売パートナー向けの新施策を打ち出している。

NECのPBX/ビジネスホン(以下、「PBX」)事業が好調だ。2000年代に導入されたAPEX7600iやSV7000、Aspireの更新需要が活発で、「UNIVERGE SV9500/9300」「UNIVERGE Aspire UX」ともに出荷が伸びている。2015年度下期の出荷セット数は前年度同期比でSV9500が125%、SV9300は144%、Aspire UXは103%と増えた。

好調なのは国内だけではない。調査会社MZAのレポートによれば、15年の世界シェア(回線出荷数ベース)は、従来の3位から2位にランクアップ。アバイアを抜き、トップのシスコ(11.99%)に肉薄する11.90%のシェアを獲得した。

脆弱化するPBX保守ビジネスただし、喫緊の課題もある。

中堅中小企業(SMB)向け販売を担う通信系販売店のビジネスが著しく弱体化しているのだ。コスト圧力が増していることに加え、通信事業者のFMCサービスとの競争激化もあって固定電話機台数が減少し、PBXシステムのダウンサイジング化に拍車がかかっている。また、IP化によって電話機の移設工事が減少するなど保守ビジネスも弱体化。テコ入れは急務の状況だ。

月刊テレコミュニケーション2016年8月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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