光伝送装置ベンダーのインフィネラ・ジャパンは2015年10月7日、3つの新製品を発表した。同社は従来、長距離向けとデータセンター相互接続向けの光伝送装置を提供してきた。しかし今回発表された新製品には、これまでインフィネラが手掛けていなかったメトロネットワーク向けも含まれている。
「これにより、エンドツーエンドでソリューションを提供可能になった。顧客にとっては、ワンストップショッピングが可能になり、運用コストを下げられるのが一番のメリットだ」
インフィネラ・ジャパン カントリー・マネージャの秋元正義氏は、長距離からメトロ領域まで揃った意義をこのように語る。
新製品の1つめ「DTN-X XT-500」は、長距離でのポイントツーポイント相互接続向けの2RUの光スイッチ。500Gb/sのWDMスーパーチャンネルを装備し、「例えば、新潟のトラフィックが急増しているから、東京-新潟間をつなぎたい」といった用途に適しているという。
2つめの「DTN-X XTC-2/XTC-2E」は、100Gb/s対応のシャーシ型。従来のDTN-Xファミリーを小型化し、メトロ向けに最適化したものだ。モジュールやソフトウェアは、他のDTN-Xファミリーと共通化されており、高い投資効率を実現するという。
そして、3つめの「TMシリーズ」はアクセス向けで、インフィネラが買収したスウェーデンTransmode社の製品だ。すでにDTN-Xのマネジメントソフトウェアで基本的な管理は可能になっており、「来年1月には完全に対応する」(秋元氏)予定とのことだ。