トヨタ自動車は2015年9月30日、760MHz帯のITS専用周波数による路車間・車車間通信を活用した運転支援システム「ITS Connect」を世界初搭載した車種を近日発売すると発表した。年内に3車種を展開していくという。
ITS Connectは、路車間（道路とクルマ）と車車間（クルマ同士）で、見通し外のクルマや人の存在、信号情報について直接通信することによって、ドライバーの安全運転を支援するもの。
例えば、路車間通信システム（DSSS：Driving Safety Support Systems）においては、右折先にいる歩行者をドライバーが見落としている可能性がある場合や、赤信号を見落としている場合に、表示とブザー音で注意喚起する。
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| 右折時注意喚起 |
また、車車間通信システム（CVSS：Connected Vehicles Support Systems）においては、通信利用型レーダークルーズコントロールに対応する先行車両の加減速情報に反応して車間距離や速度の変動を抑えたり、救急車などの緊急車両が周辺にいる場合にブザー音を鳴らして大体の距離・進行方向などを表示できる。なお、これらの機能を利用するには、交差点・信号機や救急車側の対応も必要。
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| 通信利用型レーダークルーズコントロール |
トヨタではITS Connectの搭載車種を順次拡大することで、国内の事故総件数の約4割を占めている交差点周辺で発生する事故の低減に貢献していきたいとしている。また、将来的には、ITS Connectと車両制御技術などとの連携も進めていくという。
