IDC Japanは2015年8月26日、国内IoT市場の企業ユーザー動向調査結果を発表した。これによると、回答企業6906社のうち、IoTを利用している企業は340社で、利用率は4.9%であることが分かった。同調査は、全国の従業員規模100名以上の企業を対象に、2015年5~6月に実施された。
IDCでは、IoT利用企業の産業分野を4つのセクターに分類。それぞれのIoT利用率を見ると、製造/資源セクターが6.7%と最も高く、以下、流通/サービスセクター(5.0%)、公共/インフラセクター(3.2%)、金融セクター(1.3%)の順になっている。
また、利用用途としては、自社の産業機器の稼働状態の見える化や故障検知などの「社内用途」が9割を占めていたという。これに対して、顧客の保有する産業機器のリモート管理/制御や顧客分析/マーケティングといった「社外用途」は3割程度だった。
回答企業に占めるIoT利用企業の割合 |