サンドボックス型ゲートウェイ・セキュリティの2014年度の国内市場規模は、前年度比74.1%増の47億円だったことが分かった。調査会社のITRが7月8日に発刊した市場調査レポート「ITR Market View:不正アクセス対策市場2015」の中で発表した。
サンドボックス市場の急成長の背景にあるのは、もちろん標的型攻撃による被害の拡大だ。標的型攻撃では、シグネチャベースのマルウェア対策では検知できない未知のマルウェアが利用されることから、実際にその挙動を調べてマルウェアかどうかを検知できるサンドボックスを導入する企業が増えている。
現状では、ファイア・アイとトレンドマイクロの2社が大きなシェアを占めているという。
サンドボックス市場は今後も年平均成長率(CAGR)17.4%と、高い伸びを持続する見通し。2015年度は68億円、2019年度には105億円規模に市場は拡大するとITRは予測している。
サンドボックス型ゲートウェイ・セキュリティ市場規模推移および予測