IDC Japanは2015年1月7日、ルーター、イーサネットスイッチ、企業向け無線LAN機器を含む国内ネットワーク機器市場の2014年上半期実績値を発表した。
2014年上半期は通信事業者向けと企業向けがともに好調で、通信事業者向けは801億5600万円、企業向けは984億100万円となった。2010年以降でみると、通信事業者向けは最大、企業向けは2番目に大きい市場規模だという。
製品分野別では、ルーター市場が前年同期比22.3%増、企業向け無線LAN機器市場が23.5%増と大幅成長。また、イーサネットスイッチ市場も6.4%増と堅調だった。
ベンダーシェアについては大きな変動はないが、通信事業者向けイーサネットスイッチ市場で日立金属とNECがシェアを伸ばしたほか、NECは企業向けルーター市場でもシェア増に成功しているという。
IDC Japanによると、国内ネットワーク機器市場は今後も成長が続く見通し。2013~2018年の年間平均成長率(CAGR)は2.9%で、2018年の市場規模は3905億4200万円まで拡大すると予測している。企業向け市場はデータセンター向けイーサネットスイッチと無線LAN機器が成長をけん引、通信事業者向けはLTEの広帯域化に伴う設備増強と次世代NGNサービスへの投資がカギになるという。
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