NTTドコモは2014年6月27日、「docomo M2Mプラットフォーム」を利用する法人顧客向けに、eSIMの提供を始めると発表した。提供開始は6月30日から。日本では初になるという。
eSIMとは「Embedded SIM」の略で、書き換え可能なSIMのこと。従来のSIMは、特定の通信事業者の電話番号などが書き込まれており、書き換えもできなかった。このため、M2M機器を製造するグローバルメーカーは、世界各国の通信事業者のSIMを用意し、輸出国ごとに異なるSIMを組み込む必要があった。
それがeSIMを活用すると、M2M機器に1種類のeSIMを組み込んでおくことで、あとから世界各国の通信事業者の回線に対応させることが可能になる。また、利用する国を変更する場合も、同一のSIMで対応できる。
eSIMの概要 |
ドコモは、カード型とチップ型のeSIMを用意する。また、eSIMで利用可能な海外通信事業者の回線については、顧客の要望を聞きながら、海外通信事業者との協議を順次進めていくとのこと。回線数、契約条件、国・地域等によっては、eSIMを利用できない場合もあるという。
eSIMの仕様と外観 | |
型番:M2M-GD03、形状:Plug-in、寸法:15mm×25mm | 型番:M2M-GD05、形状:MFF2、寸法:6mm×5mm |