ブロケード コミュニケーションズ システムズは2014年4月3日、ヤフーが同社のイーサネット・ファブリック・ソリューションを導入したと発表した。ヤフーは、全社共通のHadoop基盤のネットワークにBrocade VDXスイッチを採用してファブリックを構成している。
ヤフーでは以前から、同社が運営するポータルサイト「Yahoo! Japan」を通じて得られるビッグデータを分析するためのシステムとしてHadoop基盤を複数運用してきたが、ビッグデータ分析に対する社内ニーズの急速な高まりを受けて今回、全社共通の大規模なHadoop基盤を構築したという。このHadoop基盤は、数千ノード以上からなり、ラック群を集約するアグリゲーションスイッチにシャーシ型スイッチ「Brocade VDX 8770」を採用し、スイッチ間でファブリックを構成している。
ヤフー システム統括本部サイトオペレーション本部 インフラ技術2部 データセンタネットワーク リーダーの村越健哉氏は、選定理由を次のように説明している。「Brocade VCSファブリック技術では、特別な設定が不要で設計も構築も容易な点を高く評価した。これは、継続的な運用コストの面にも大きく影響してくる。他のファブリック技術と比較しても、そのシンプルさは圧倒的で、要件に応じて迅速かつ柔軟に拡張していくことができる。これらの点を評価し、全社共通Hadoop基盤にはブロケードのイーサネット・ファブリック・ソリューションが適していると判断した」
ヤフーではファブリックの導入により、ネットワークの設計・運用工数を従来の2分の1以下に削減できているという。