ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンは2013年12月20日、2014年のセキュリティ動向予測トップ8を発表した。
トップ8に挙げられた予測の概要は以下の通りだが、ウォッチガードのセキュリティストラテジ担当ディレクタであるコーリー・ナクライナー氏は2014年のセキュリティ動向について、「2013年はサイバーセキュリティ対策に携わる担当者にとって散々な年だった。しかしながら、新たにセキュリティ可視化ツールが登場したことにより、2014年は希望が持てるセキュリティ可視化の元年になると期待されている」とコメントしている。
1.米国の医療保険サイトへの攻撃
米国のHealthCare.gov(医療保険)サイトが、2014年には少なくとも1度は攻撃されるだろうと予測。
2.コンピュータを人質にとる攻撃が増加
コンピュータを人質にとる悪意のあるソフトウェア「ランサムウェア:身代金型ウイルス」の急増に要注意。
3.ハリウッドのハッキング映画の現実化
ハリウッドのハッキング映画のように、重要インフラの脆弱性を突いたサイバー攻撃が現実に発生する可能性がある。
4.モノのインターネット(IoT)への攻撃
従来のコンピュータではなく、車、時計、玩具、医療機器などに対するクラッキングが増加。
5.セキュリティの可視化元年
多くの企業がセキュリティの可視化ツールを実装することで脆弱性を特定し、重要な機密データを保護する強力なポリシーを策定。
6.周辺から狙われる著名な組織
政府系機関やFortune 500企業などの著名な組織は、セキュリティレベルは高いかもしれないが、パートナーや契約社員など組織の中で最も脆弱な部分がハッカーに狙われることで侵入を許してしまう可能性がある。
7.卑劣化するマルウェア
攻撃者はターゲットとしたコンピュータを破壊するとそれ以上の侵入が不可能になるため、意図的に破壊行為を避けてきたが、破壊を最終目的とした攻撃が増える可能性がある。
8.心理学者と化すネットワーク攻撃者
セキュリティ対策の高度化を背景に、技術よりも心理面にフォーカスした攻撃への変貌が予想される。