日本HPは2013年12月17日、SDNコントローラー「HP VAN SDN Controller」の提供を開始した。日本HPは今年1月、2013年下半期にSDNコントローラーを提供開始すると発表しており、予告通りのリリースとなる(関連記事:日本HPがSDNコントローラー発表「国内シェアを3年以内に20%以上に」)。
HP VAN SDN Controllerの概要 |
HP VAN SDN Controllerは、OpenFlow 1.0/1.3対応スイッチを集中制御できるSDNコントローラーだ。アプリケーションとの接続に用いるノースバウンドAPIは、RESTベースのHP独自APIとなっているが、同社 エンタープライズグループ事業統括 HPネットワーク事業統括本部 HPN製品・オペレーション部の尾崎亨氏は次のように述べた。「ONF(Open Networking Foundation)で今、ノースバウンドAPIの検討が始まっているが、そのワーキンググループのリーダーは実はHPのディレクターが務めている。このため、ONFが提唱するノースバウンドAPIと、HPの提唱するノースバウンドAPIは、かなり似通ってくる可能性がある」
また、リアルタイム性が求められるアプリケーション向けにJavaベースのネイティブAPIも提供するほか、SDN対応アプリケーション開発者向けにSDKと開発支援のコミュニティ「HP SDN Dev Center」も用意する。
HP VAN SDN ControllerのAPI |
HP VAN SDN Controllerの最小価格は、1台のコントローラーライセンスと50ノードライセンスを含んで9万4500円。低価格でスモールスタート可能にすることで、テスト導入やSDN対応アプリケーションの開発を促進させたい考えだ。HP VAN SDN Controllerの代表的な想定用途としては、データセンターとサービスプロバイダーに加えて、ユニファイドコミュニケーション(UC)やVDI環境などのキャンパスネットワークも挙げられた。
HP VAN SDN Controllerの価格 |