ジュニパーネットワークスは2013年8月21日、スマートグリッド構築用途など、過酷な環境下での使用を想定したセキュア・ルーター「LN2600」を発表した。
LN2600は、単一のハードウェアプラットフォームでUTM機能も提供できるルーター。同社のサービスゲートウェイ「SRXシリーズ」を基盤にしており、ハードウェアによるステートフルファイアウォール、IPsecVPN暗号化、侵入防止などのセキュリティ機能を提供できる。また、ハードウェアベースの階層型QoS機能を搭載。さらに、無線ルーター・プロトコルのサポートとOSPFv3ルーティング・プロトコルの拡張により、メッシュネットワークを構築することも可能だ。
最大の特徴は、変電所や地下鉄、水道管、石油掘削機、戦場などでの使用に耐えるという堅牢性や耐久性である。強度の振動や衝撃に耐えられるように設計されているほか、防塵・防滴についてはIP64規格に準拠、温度は-40℃から71℃まで対応する。冷却方式はファンではなく伝導によるもので、可動部がないため長期にわたりメンテナンスも不要だという。
このほか、デュアルブートのルート・パーティションとNVMRO(Non-Volatile Memory Read-Only)オプションによって、より信頼性の高い運用と遠隔地の無人環境での改ざんおよび窃盗に対する保護も実現しているとのこと。
LN2600 |