デンソーテンは2026年6月24日、同社が提案したUWB(Ultra Wideband)無線の干渉抑制技術が、国際標準規格「IEEE 802.15.6-2026」に採用されたと発表した。
IEEE 802.15.6-2026は、2012年に策定された人体向け無線通信規格「IEEE 802.15.6-2012」を拡張し、車載分野を対象に加えたUWB無線通信規格。車両、人体の表面やその近傍に配置された複数のデバイス間の無線通信であるBAN(Body Area Network)での利用が想定されている。
今後、モビリティやウェアラブル機器の普及により、多数のBANが近接して動作する利用シーンの増加が見込まれているが、BAN同士の電波干渉により、通信遅延や不安定化が生じることが課題となっている。こうした周波数を共用する無線機器間の混信・干渉環境下でも高い信頼性を確保するため、高信頼無線BANの新規格「IEEE 802.15.6ma」が2026年に採択され、IEEE 802.15.6-2026として規格化された。

標準規格に採用された技術の概要
デンソーテンでは、車両内のワイヤーハーネス(電源供給や信号通信に用いられる、複数の電線を束にした集合部品)を無線化し、車両内配線の削減による軽量化・省スペース化に加え、設計自由度や拡張性の向上を実現に向けた取り組みを加速させていくとしている。
また、SDV(Software Defined Vehicle)向けの後付け機器をはじめ、車載用途にとどまらず、モビリティの枠を超えた分野への展開も視野に入れる。具体的には、ウェアラブル機器や見守り用途、高齢者施設・介護施設向けシステムなど、人に身近な分野での多様な無線製品・サービスへの応用を想定しているという。









