NTT コミュニケーション科学基礎研究所(以下、CS研)は2026年5月20日~22日にかけて、最新の研究成果を一般公開する「NTT コミュニケーション科学基礎研究所 オープンハウス2026」を大阪で開催する。これに先立ち、12日にメディア向け内覧会が行われた。
まず目を引いたのが、AR(拡張現実)を用いて物体の質感を視覚的に伝えるデモだ。画面上に表示されたバーチャルな物体に対し、カメラ越しに映る参加者の手で触れることで、その質感を疑似的に体感できる。
デモでは、人差し指と親指で物体を掴み、指を離すと物体が伸びたり、ちぎれたりする様子を体験できた。将来的には、ECサイト上で商品の手触りや質感を確かめるといった用途への活用を想定しているという。

ARを用いて物体の質感を視覚的に伝達
聴きたい音だけをリアルタイムに抽出
深層学習を活用した音声分離技術の動態デモも展示されていた。デモでは、ハーモニカの音、犬の鳴き声、サイレン、ノック音などが混在する環境下でも、ハーモニカの音だけを抽出できていた。
説明員によれば、ヘッドフォンでクラクションの音だけを強調して聞こえやすくしたり、オンライン演奏でピアノなど特定の楽器の音だけを相手に届けるといったユースケースが考えられるという。

デモでは、様々な音が混在する環境下で、ハーモニカの音だけを抽出できていた
子どもの対話力を磨くAIを開発
子どもが絵本の感想を話し合える対話AI「ぴたりえチャット」のデモも印象的だった。NTT版独自LLM「tsuzumi 2」と9000冊規模の絵本・児童書に関するデータベースを活用し、ロボットと子どもが絵本の内容や感想について対話できるというものだ。
デモでは、「面白かった」と話しかけると、ロボットが「どんなところが一番楽しかった?」と応答する様子が披露された。静岡・磐田市の子育て支援施設や沖縄県立図書館で実施した実証実験では、80%以上の子どもが「とても楽しい」「まあまあ楽しい」と回答したという。









