NTTが4コアのマルチコア光ファイバー(MCF)実用化に近づいた。
2026年3月13日に同社は、4コアMCFを用いた世界最高容量の海底ケーブルシステムを開発したことを発表した。NTTネットワークイノベーションセンタ アクセスインフラプロジェクト 主任研究員の飯田裕之氏は記者説明会において、「既存ケーブルと同じ細さと構造を維持したまま、192コアを収容することが可能になる」と、その意義を説明した。

NTTネットワークイノベーションセンタ アクセスインフラプロジェクト 主任研究員の飯田裕之氏
同氏によれば、海底ケーブルは耐圧性や長期間にわたる信頼性を維持するため構造変更が困難であり、ケーブルを太くすることで光ファイバー収容スペースを拡張するのは難しいという。光の通り道であるコアと、その周りを覆うクラッド、樹脂被膜の構造や太さは維持したまま、これまで1つだったコア数を4個に拡張できれば、伝送容量は一気に4倍となる。
国際海底ケーブルでは2コアMCFが採用された例はあるが、4コアMCFのケーブル開発は初めてとなる。

4コアMCFを用いた海底ケーブルの大容量化
今回開発した海底ケーブルシステムは、4コアMCFを48本収容することで、ケーブル全体で192コアを収容するもの。飯田氏によれば、世界標準の水深8000m級耐圧海底ケーブルでは、収容本数は48本が限界だという。











